社員インタビュー

就職活動では製薬系から化学系まで、薬剤メーカーという括りで幅広く検討していました。そんなときに見つけたのがコシイプレザービングでした。
「木材防腐って何だろう？」という軽い気持ちで説明会に参加しましたが、「うちの会社では、売り上げを上げることがそのまま環境貢献に直結する」という熱い説明にいつのまにか魅了されていました。
大学では無機化学専攻で溶液中の金属の研究をしていたこともあり、知識を活かせると考えたことも決め手となりました。
入社してから現在までは、新しい商品の開発と既存商品の改善を主に担当しています。
メインで携わっているのは住宅をシロアリから守る薬剤の開発です。従来品は液体だったため、床下が濡れてしまうという課題がありましたが、液体から粉状へと置き換えることに成功させることができました。
現在は化学物質過敏症の方に配慮した薬剤不使用の防蟻剤にするため、さらなる進化を目指した開発に携わっています。

シロアリのプロジェクトは私が入社する前から始まっており、入社してから数年後にようやく製品化することができました。しかし、世に出すためには住宅建築の法律を満たす認定の取得が必要でした。
実際にシロアリを使った室内試験を繰り返し、認定を取得することができました。プロジェクトは長期スパンで行われ、成し遂げるまでに時間はかかります。それでも、一歩ずつ必ず目に見える成果として現れるため、やりがいを感じながら働けています。
また、コシイプレザービングでは社歴問わず若手のうちから挑戦させてくれます。私も入社して何年も経たないときに、1000万円規模の分析機械を導入したいと提案したことがあったのですが、若手の意見だからとはねのけるのではなく、「導入したいなら説得するためのデータを集めてみたらどうか」とアドバイスをしていただき、外部の製作所などと協力しながら機械の機能に関するデータをまとめて提出した結果、導入していただくことができました。
挑戦を全力でバックアップしてくれるため、どんなことでも意見してみようと思える社風です。

職場はフリーアドレスを採用しているため、他部署ともコミュニケーションが取りやすい環境です。
社員同士の仲も良い雰囲気で、集中して作業をする時間帯が決められているため、メリハリをもって働くことができています。
また、毎日定時で退社できており、残業があったとしても月に合計数時間と、残業がほとんどなく働きやすい環境も魅力だと思います。
今後の目標は、自社の防腐剤の効果を証明するデータを集めることです。木材の腐朽速度やシロアリ被害は環境によって大きく異なるため、保存剤を処理した木材が効果を何年持続させられるかは一概に言うことができません。そのため、自社の保存剤を使用した実際の物件からサンプルを持ち帰り、殺菌・防蟻効果のある銅が木材の中にどれだけ残っているか調査していきたいです。その結果として、自社商品の信頼や知名度の向上に貢献していきたいと思います。